精選版 日本国語大辞典 「鐘ケ淵」の意味・読み・例文・類語 かね‐が‐ふち【鐘ケ淵】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 寺の釣り鐘が沈んだという伝説をもつ淵。また、その伝説。[ 2 ] 東京都荒川区と墨田区の隅田川沿岸一帯の称。隅田川が曲流するところから「曲尺(かね)ケ淵」、または亀戸普門院の鐘が移転のさい水中に落ちたところから呼ばれたという。江戸時代は鷹狩りの地。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鐘ケ淵」の意味・わかりやすい解説 鐘ケ淵かねがふち 東京都墨田区北部にある地域。隅田川と荒川にはさまれ,この二大河川と綾瀬川が集中する位置にある。古くは三俣 (みつまた) と呼ばれた。 1887年鐘淵紡績の工場が立地 (現在は移転) ,以来金属,化学,機械関係の中小工場があり,江東工業地域を形成。地名の由来として,普門院という寺院が亀戸に移転する際,船に積もうとした鐘が沈んだところという説などがある。東武鉄道伊勢崎線の鐘ケ淵駅がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報