長井小川田村(読み)ながいおがわだむら

日本歴史地名大系 「長井小川田村」の解説

長井小川田村
ながいおがわだむら

[現在地名]赤城村長井小川田

沼尾ぬまお川下流に位置する川沿いの狭小な平地と、急崖をなす両岸の上の赤城山麓原を開いた畑作の村。村の中央を沼田街道が南北に貫通。字辻久保つじくぼ南雲なぐも宿があり、本陣・問屋が置かれ、交通の要衝物資の集散地であった。永井小川田、長井小河田とも書かれ、小川田村とも略記された。「上野志」に「小川田又は長井小川田と云ひ又南雲村と云ふ」とあり、南雲村ともよばれた。現在も南雲が通称として用いられているが字名としては上南雲が残るのみである。南雲の呼称は中世の郷名に由来する(→南雲郷

「寛文朱印留」に村名がみえ、前橋藩領(幕末に至る)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android