長安寺跡(読み)ちようあんじあと

日本歴史地名大系 「長安寺跡」の解説

長安寺跡
ちようあんじあと

[現在地名]熊本市上通町

手取菅原てとりすがわら神社境内にあった寺で、現在は阿弥陀堂が神社境内の一隅に残される。明治初年に廃寺になったと推定されるが、寺名は昭和四〇年(一九六五)町名改正まで町名として残った。鎮護山と号し、浄土宗。「国誌」は「元和年中本蓮社勢誉開基之、二反一畝二十歩免許也、境内ニ天満宮アリ、建立不分明」とし、続けて「或記当寺ニ儀同三司ノ墓アリトイヘトモ元和ノ比起立ノ寺ナル故不審、今尋ルニ其跡モナク、又寺説モナシ」と由緒を記し、「儀同三司」(平安中期の藤原伊周)の墓があったとも伝えるが、元和年間(一六一五―二四)の建立が真説であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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