長尾天満宮(読み)ながおてんまんぐう

日本歴史地名大系 「長尾天満宮」の解説

長尾天満宮
ながおてんまんぐう

[現在地名]伏見区醍醐伽藍町

下醍醐しもだいご金堂の北東丘陵にある。醍醐一帯の産土神。現祭神は菅原道真・大己貴おおなむち命・須佐男すさのお命。例祭は九月九日であったが(雍州府志)、現在は一一月一日。天慶三年(九四〇)勧請と伝え(山城名勝志)縁起について「山州名跡志」に、醍醐寺は「延喜天皇ノ御願ノ故ニ往昔ノ御遺恨ヲ為赦故也」と菅原道真を祀ることが記され、「山城名勝志」は「長尾名也伝菅丞相遊覧時聖宝尊師云吾薨去後墓此地云云宰府タマヒテ 後観賢僧正先師幽契不タマハ云云天慶中北野垂跡後改社壇」と記し、道真がこの地長尾を自身の墓所とすることを醍醐寺開山聖宝に約し、道真没後、聖宝の弟子観賢が道真の墓を築いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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