日本歴史地名大系 「長尾・沖田遺跡」の解説 長尾・沖田遺跡ながお・おきたいせき 兵庫県:佐用郡佐用町長尾村長尾・沖田遺跡[現在地名]佐用町長尾 沖田佐用川と江川(えかわ)川との合流地点右岸にある旧石器時代から平安時代に及ぶ遺跡。北西から南東に張出す標高一一〇メートル前後の台地上および平野部に立地し、北西部には白鳳時代の創建とみられる長尾廃寺(塔跡は県指定史跡)がある。従来は八反田(はつたんだ)遺跡・佐用高校(さようこうこう)遺跡・長尾廃寺跡などと個別に呼称されていた。昭和五七年(一九八二)から同六二年、平成六年(一九九四)に発掘が行われた。弥生時代から古墳時代の遺構は木棺墓一七基・竪穴住居跡三棟・土壙・掘立柱建物跡がある。木棺は長軸を北東から南西方向、あるいはこれに直交する方位に向け、小口穴をもつ組合せ式のものが多い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報