長年寺(読み)ちようねんじ

日本歴史地名大系 「長年寺」の解説

長年寺
ちようねんじ

[現在地名]榛名町下室田 下村

からす川に臨む。曹洞宗、室田山と号し、本尊釈迦如来。寺蔵の文化一二年(一八一五)長年寺縁起并由来記録改訂控によれば、明応元年(一四九二)長野業尚が開基双林そうりん(現北群馬郡子持村)三世曇英恵応が開山というが、「曇英禅師語録」「日本洞上聯燈録」「双林一州正伊禅師法嗣」などは文亀元年(一五〇一)開基とする。当寺の現存文書には同二年の恵応定書をはじめ、上杉憲政、長野憲業、武田氏・北条氏の禁制などがある。また永禄一〇年(一五六七)三月七日の住持受連覚書は、同四年苦労の末賜った武田家印判状を兵士にかざし、寺を守った記録として興味深い。


長年寺
ちようねんじ

[現在地名]鹿角市花輪 上花輪

花輪はなわ町の東南部にあり、曹洞宗で鳳林山と号し、本尊釈迦牟尼仏。「鐘銘序曰」(花輪郷土誌)に「鳳林山長年道場廼大隠禅師之年序幾向二百余、(中略)竜集己亥、享保之第四暦 四月十有二日」とあり、享保年間(一七一六―三六)から二〇〇年以前の開基という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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