長旗(読み)ちょうき

精選版 日本国語大辞典 「長旗」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐きチャウ‥【長旗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. なびく部分の長い旗。
    1. [初出の実例]「長旗(チャウキ)が主檣に翻ってゐますから」(出典海底旅行(1929)〈木村信児訳〉二)
    2. [その他の文献]〔庾信‐侍従徐国公殿下軍行〕
  3. 旧海軍旗章の一つ。各艦船を指揮する海軍将校の旗章とし、艦船に掲揚する。また、指揮官が公式に短艇に乗ったとき、訪問使が外国の艦船や官庁を訪問の際、短艇に乗ったとき掲揚する。

なが‐ばた【長旗】

  1. 〘 名詞 〙 儀礼軍陣に用いる長方形の長い旗。
    1. [初出の実例]「長旗・差物・馬面・馬鎧悉引払非常余情之条」(出典:柴田退治記(1583))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の長旗の言及

【軍艦旗】より

…軍艦旗はその性質上常に鮮明でなければならないが,煤煙,風雨などにさらされ非常に傷みやすく,修繕や更新を要するので,陸軍の軍旗と異なり,天皇から親しく授けられるものではなかった。海軍の旗章はこのほか天皇旗,皇族旗,海軍大臣旗,将旗,代将旗,長旗,司令旗,軍用船旗,赤十字旗などが定められていた。アメリカ海軍の軍艦旗は星条旗(国旗,the Stars and Stripesまたはthe Star‐Spangled Bannerという)を使用している。…

※「長旗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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