長殿(読み)ナガトノ

デジタル大辞泉 「長殿」の意味・読み・例文・類語

なが‐との【長殿】

律令制による大蔵省官庫の一。数戸を1棟に長く続けた形につくられ、諸国からの貢ぎ物国別に収納した。長倉ながくら

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精選版 日本国語大辞典 「長殿」の意味・読み・例文・類語

なが‐との【長殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代、大蔵省の倉庫の一つ。長く造った倉庫で、諸国からの貢納物を納めた。職員に長殿の勾当(こうとう)・預(あずかり)があった。→ながくら
    1. [初出の実例]「亥尅、失火大蔵十四間長殿」(出典類聚国史‐一七三・火・弘仁一四年(823)一〇月辛丑)
  3. 平安京大内裏内の宮内省の南、民部省の東にあった民部省の稟院(りんゐん)長方形の倉庫。諸国から貢献された庸租米などを納める。職員に別当(べっとう)・勾当(こうとう)などが置かれた。〔類聚符宣抄‐七・天元三年(980)四月七日宣旨〕

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