…江戸末期の数学者。初め藤次郎,後に善左衛門という。号は西磻,晩年は極翁という。塾を長谷川数学道場と名付け,内田五観の瑪得瑪弟加塾とともに,幕末の二大数学塾となった。弟子も多く,刊行された数学書も多数ある。子がなく,弟子の佐藤秋三郎篤信を養子とする。これが2代長谷川善左衛門弘(1810‐87)である。塾から出版された数学書の中で,《算法新書》(千葉胤秀編,1830),《大全塵劫記》(山本賀前編,1832),《算法地方大成》(秋田義一編,1837)はとくに有名で,なかでも《算法新書》は初歩から専門の分野に至る数学の集大成で,明治中期まで何回も改版され広く読まれた。…
…長谷川の業績中,変形法,極形法という方法は,ある図形を変形してもそこに成り立つ性質が不変である関係を利用して,複雑な図形の性質を単純化して関係式を導く方法で,《算法変形指南》(1820),《算法極形指南》(1836)にまとめられている。長谷川の塾は,養子の長谷川弘(1810‐87)のときにさらに発展した。一方,内田五観の塾は,瑪得瑪弟加(まてまてか)あるいは詳証館(しようしようかん)という。…
※「長谷川弘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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