開平の望楼群と村落(読み)かいへいのぼうろうぐんとそんらく

世界遺産詳解 「開平の望楼群と村落」の解説

かいへいのぼうろうぐんとそんらく【開平の望楼群と村落】

2007年に登録された中国の世界遺産(文化遺産)。広東省の省都広州から南西の開平市の村落には、碉楼(ディアオロウ)と呼ばれる特異な高層の楼閣(望楼)群があり、うち4村落の20棟が登録されている。この高層楼閣は清王朝時代(1644~1912年)の初めに建設が始められ、その建設は1920~1930年代にピークに達した。楼閣は中国の伝統的な建築に、西洋の建築様式をミックスした石造りの5~6階建ての建物で、住宅と要塞としての機能を備えている。開平は14世紀頃から、欧米への移住が盛んになった華僑の故郷でもある。華僑を通じて、この村にさまざまな西洋文化が持ち込まれるようになった。この碉楼も、西洋文化の影響を受けたものの一つで、華僑たちの蓄財を使って建設したものである。碉楼は開平市に、約1800棟現存するが、その多くは無人の廃墟となっており、傷みも激しく、良好な保存が求められている。◇英名はKaiping Diaolou and Villages。開平はカイピンともいう。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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