閑地(読み)カンチ

精選版 日本国語大辞典 「閑地」の意味・読み・例文・類語

かん‐ち【閑地】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 静かな土地。
    1. [初出の実例]「草中虫怨期秋処、誰比幽人閑地情〈藤原良経〉」(出典千五百番歌合(1202‐03頃)四九二番)
  3. あき地。あいている場所。
    1. [初出の実例]「如部内百姓、荒野閑地、能加功力、収獲雑穀三千石已上、賜勲六等」(出典:続日本紀‐養老六年(722)閏四月乙丑)
  4. 実務の少ない地位。ひまな地位。また、職務のない身分。閑職。
    1. [初出の実例]「悉く其の地位を去り全く世事を抛て閑地に退隠するに在り」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    2. [その他の文献]〔晉書‐郗超伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「閑地」の読み・字形・画数・意味

【閑地】かんち

あき地。

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