日本歴史地名大系 「阿下村」の解説 阿下村あげむら 愛媛県：東宇和郡野村町阿下村[現在地名]野村町阿下富野（とみの）川と宇和川の合流点右岸の大きな河岸段丘に位置する。東は釜川（かまのかわ）村、西は野村に接する。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳（一六四八）の宇和郡の項に「阿下村 岩山ノ茅山、川有、但村下ヲ流、井手不被上、日損所」とある。「大成郡録」によると本村・権現太場（ごんげんだば）・窪谷（くぼたに）・下野（しもの）の四組に分れていた。太閤検地の石高は三二九石九斗五升二合、耕地面積の比率は田六七パーセント、畑三三パーセントであったが、寛文検地には石高は一・四倍に増加し、田四八パーセント、畑五二パーセントの比率に変化している。「墅截」による村柄は「中」、耕地は田が「中」、畑が「下」、水掛りは「吉」である。 阿下村あげむら 広島県：神石郡三和町阿下村[現在地名]三和町阿下小畠（こばたけ）村の北西部に位置し、北を神石郡内一の高峰星居（ほしのこ）山（八三五メートル）、南を高丸（たかまる）山（七四七メートル）およびその支峰によって囲まれる山村。西南から北東に流れる阿下川沿いに集落が形成されている。上阿下（かみあげ）古墳・大塚（おおつか）古墳などがある。星居山への登山口なので、御所（ごしよ）ヶ谷（たに）・坊主釜（ぼうずがま）などのほか、山深いところだけに木地師の居住跡を示す屋（きじや）などの地名がみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
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