阿仏房(読み)あぶつぼう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿仏房」の解説

阿仏房 あぶつぼう

1189-1279 鎌倉時代の僧。
文治(ぶんじ)5年生まれ。千日尼(せんにちに)の夫。日満曾祖父。承久(じょうきゅう)の乱により佐渡へ流された順徳上皇につかえ,上皇没後妻とともに落髪した。文永8年佐渡に配流された日蓮弟子となる。伝承ではもと北面の武士遠藤為盛(文覚(もんがく)の曾孫)とされるが,在地の名主とみられる。弘安(こうあん)2年3月21日死去。91歳。法名は日得(にっとく)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の阿仏房の言及

【妙宣寺】より

…新潟県佐渡郡真野町にある日蓮宗の寺。蓮華王山と号し,阿仏房と通称する。日蓮の佐渡流謫中その信奉者になった阿仏房日得の旧跡を,その曾孫で日興(につこう)の弟子であった日満が寺としたと伝える。…

※「阿仏房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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