阿智郷(読み)あちごう

日本歴史地名大系 「阿智郷」の解説

阿智郷
あちごう

和名抄」高山寺本に「安知」の訓がある。郷域は明らかでないが、現倉敷市中心部から南北に連なる明治二二年(一八八九)成立の万寿ます帯江おびえの地域か。同市ほん町の鶴形つるがた山山頂に阿知あち神社があるが、もと妙見宮と称したのを明治二年に改称したもの。同社本殿西側の巨石群を古代祭祀遺跡(磐座)とする説もある。


阿智郷
あちごう

「和名抄」高山寺本の「阿智」表記および「安知」の訓に従う。刊本・東急本が「河智」と表記するのは誤り。窪屋くぼや郡にも阿智郷があるところから、当郷に西阿智の称もある。郷域は、高梁たかはし本流に東接する現倉敷市西阿知にしあち町を中心とした地域に比定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android