日本歴史地名大系 「阿王塚古墳」の解説 阿王塚古墳あおうづかこふん 徳島県:板野郡板野町大寺村阿王塚古墳[現在地名]板野町大寺大寺の聖天(おおてらのしようてん)山の、阿王山の別名をもつ亀山(かめやま)神社に所在した積石塚。明治一九年(一八八六)社殿建築に伴って掘出されたもので、同二四年鳥居龍蔵が「徳島近傍の石棺」(「東京人類学会雑誌」六―六三)で紹介し、その後大正六年(一九一七)に笠井新也が「石塚の研究」(「人類学雑誌」三二―一)でも取上げた。これらの報告文によれば直径約二〇メートルの円墳で、箱式石棺を中心に左右前面に小石棺が配置され、石棺を囲んで方形に土器列が存在したようである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by