阿防(読み)アボウ

デジタル大辞泉 「阿防」の意味・読み・例文・類語

あ‐ぼう〔‐バウ〕【×阿防/×阿傍】

地獄獄卒牛頭で、胴と手は人、脚は牛に似ており、山を抜くほど力が強い。羅刹らせつのように暴悪という。阿防羅刹

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精選版 日本国語大辞典 「阿防」の意味・読み・例文・類語

あ‐ぼう‥バウ【阿防・阿傍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あほう」とも ) 地獄の獄卒の一種。頭と足は牛、手と胴体人間、力は山を抜くほど強く、三つまたの鉄叉(てっさ)で人間をかまの中に投げ込んで責めるという。阿防羅刹(らせつ)。速疾鬼(そくしつき)
    1. [初出の実例]「しかれども獄卒阿防等、心をたおさずはつみ出てぞたたかひける」(出典:御伽草子・仏鬼軍(国文東方仏教叢書所収)(室町中))
    2. [その他の文献]〔五分律‐二八〕

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