阿麻留神社(読み)あまてるじんじや

日本歴史地名大系 「阿麻留神社」の解説

阿麻留神社
あまてるじんじや

[現在地名]美津島町小船越

小船越こふなこし堀切の丘に鎮座祭神は天日神命(天照魂命)。旧村社。「三代実録」貞観一二年(八七〇)三月五日条にみえる従五位上となった「天留神」に比定され、「延喜式」神名帳に下県郡一三座の一つとして「阿麻アマテル神社」とある。貞享三年(一六八六)の神社誌の三所権現(神体弥陀三体)の中心は照日てるひ権現と号する。この照日権現を天明期(一七八一―八九)の神社大帳では対馬下県主日神命(天照魂命)考定しているが、「先代旧事本紀」の天神本紀に「天日神命 対馬県主等祖」とあり、対馬には日神を祖神とする古族がいた。また「魏志倭人伝」にみえる対馬大官の卑狗が日子であれば、これも日神の祭司であったと想定できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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