限って(読み)カギッテ

デジタル大辞泉 「限って」の意味・読み・例文・類語

かぎっ‐て【限って】

[連語]
(「に限って」の形で)…だけは。…だけ特に。「わが子に限ってそんなことをするはずがない」「その日に限って遅刻して来た」
…にさえも。…であっても。
女房―この文見せず」〈浄・天の網島

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精選版 日本国語大辞典 「限って」の意味・読み・例文・類語

かぎっ‐て【限て】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「かぎる(限)」の連用形に、助詞「て」が付いた「かぎりて」の変化したもの ) 警戒忌避気持が及ぶ極限を示し、それさえも限界の外において、の意。であっても。でさえも。
    1. [初出の実例]「一門かぎって人にあはず、ふかく取こもりて有しに」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)三)
    2. 「女房かぎって此文(ふみ)見せず我一人ひけんして、きしゃう共に火に入る」(出典浄瑠璃・心中天の網島(1720)上)

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