院の庁(読み)インノチョウ

デジタル大辞泉 「院の庁」の意味・読み・例文・類語

いん‐の‐ちょう〔ヰン‐チヤウ〕【院の庁】

女院御所事務をつかさどっていた役所別当判官代蔵人くろうどその他院司が属した。院庁いんちょう

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精選版 日本国語大辞典 「院の庁」の意味・読み・例文・類語

いん【院】 の 庁(ちょう)

  1. 上皇政務を執る所。また、その組織。上皇を首長とし、院司によって構成される。承和二年(八三五)嵯峨上皇の時に院司が置かれたのが最初。院政期に至って次第に整備され、別当、判官代、主典代ほか、執事別当、年預蔵人非蔵人北面武士なども置かれるようになった。いんちょう。
  2. 女院の事務をつかさどる所。

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