陣出達朗(読み)ジンデ タツロウ

20世紀日本人名事典 「陣出達朗」の解説

陣出 達朗
ジンデ タツロウ

昭和期の小説家 日本作家クラブ会長。



生年
明治40(1907)年2月14日

没年
昭和61(1986)年4月19日

出生地
石川県

本名
中村 達男(ナカムラ タツオ)

別名
旧筆名=陣出 達男

学歴〔年〕
旧制中卒

主な受賞名〔年〕
サンデー毎日大衆文芸(第12回)〔昭和8年〕「さいころの政」,日本作家クラブ賞(第2回・随筆)〔昭和49年〕「夏扇冬炉」

経歴
映画のシナリオライターから、戦時中に時代小説家に転身。故野村胡堂師事、故江戸川乱歩とも親交を持ち、勧善懲悪の筋立てで、「遠山の金さん」、「伝七捕物帖」シリーズ、「富嶽秘帖」など多数の大衆小説を書き続けた。作品はテレビ、映画化されている。特に遠山の金さんがクライマックスで片肌を脱ぎ“桜吹雪”の入れ墨をみせて見えを切る名場面や「これにて1件落着」の名せりふ、伝七の十手さばきを創作したことでも知られる。日本作家クラブ名誉会長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「陣出達朗」の解説

陣出達朗 じんで-たつろう

1907-1986 昭和時代の小説家。
明治40年2月14日生まれ。はじめ映画の脚本をかく。野村胡堂に師事,時代小説に転じる。戦後「遠山の金さん」「伝七捕物帳」シリーズなどをかき,映画化,テレビドラマ化されてしたしまれた。昭和49年「夏扇冬炉」で日本作家クラブ賞。昭和61年4月19日死去。79歳。石川県出身。金沢中学卒。本名は中村達男。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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