重篤な不整脈が発生したとき、強い電流を心臓に流して、不整脈を起こしている電気的な活動を停止させ、心臓のリズムをもとにもどす方法。正常な心臓では、心筋全体が規則正しいリズムに従って興奮し、収縮と拡張を繰り返すが、弱った心臓に刺激が加わったときなどに、心筋の各部分がばらばらに興奮する「細動」とよばれる状態になることがある。心室に細動がおこると(心室細動という)、血液が拍出できなくなり、放置すれば数分で死に至る。細動を停止させるには、心臓に瞬間的に強い電流を流すことが必要で、そのための装置を除細動器という。体外から除細動を行うには、心臓を挟むような位置に1対の電極を当て、2000~7000ボルトの電圧を1000分の2秒程度加える。重症の不整脈があり、細動が起こる危険が大きい場合、細動を検知して自動的に除細動を行うことのできる装置を体内に植え込んでおく方法があり、そのための装置を植え込み型除細動器という。
[戸川達男]
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