除草剤耐性作物(読み)ジョソウザイタイセイサクモツ(その他表記)herbicide‐tolerant crop

デジタル大辞泉 「除草剤耐性作物」の意味・読み・例文・類語

じょそうざい‐たいせいさくもつ〔ヂヨサウザイ‐〕【除草剤耐性作物】

遺伝子組み換えなどにより、特定除草剤に対して耐性をもたせた作物。非選択的に多く植物を枯死させるグリホサートなどの影響を受けず、従来に比べて農薬の使用量や回数を大きく減らすことができる。大豆トウモロコシ綿花などの遺伝子組み換え作物北米南米中国中心に広く栽培されている。

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知恵蔵 「除草剤耐性作物」の解説

除草剤耐性作物

遺伝子組み換え品種の1つ。導入した遺伝子から作り出されるたんぱく質が酵素作用を発揮し、特定の除草剤が田畑に散布されても、その影響を受けない。大豆、ナタネ、トウモロコシなどで、除草剤のグリホサートやグリホシネートなどに耐性がある遺伝子組み換え品種がある。これらでは特定の除草剤を1〜2回散布すれば雑草だけを効果的に駆除でき、従来品種と比べて、農薬の散布回数や量が減らせる。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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