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陳三立 ちんさんりつChen San-li

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陳三立
ちんさんりつ
Chen San-li

[生]咸豊3(1853)
[没]1937
中国,清末の詩人。江西省義寧 (修水県) の人。字,伯厳。号,散原。歴史学者陳寅恪 (ちんいんかく) の父。光緒 12 (1886) 年進士に及第。吏部主事となり,父の宝箴が湖南巡撫として康有為,梁啓超らの説に同調して新政を実施するのに協力し,のちそれが罪に問われてともに失脚。その後南京に移って詩作と著述に専念して終った。早くから詩名が高く,鄭孝胥 (ていこうしょ) と並び称された。その詩風は「同光体」と呼ばれ,江西詩派の最後を飾る詩人。詩集『散原精舎詩集』 (2巻) ,『続集』 (2巻) ,『別集』 (1巻) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちんさんりつ【陳三立 Chén Sàn lì】

1853‐1937
中国,清末から民国にかけての詩人。字は伯厳,室名を散原精舎という。江西省修水県の人。光緒12年(1886)の進士。吏部主事をつとめたが,〈戊戌(ぼじゆつ)変法〉の失敗に連座して免官され,南京に閑居した。辛亥革命の後は,清朝への同調者として失意の生を送る。北宋黄庭堅などの詩風をうけつぎ,意識的に非抒情的たることをめざしつつ,その作品の内面には,抑えきれぬ自然に対する近代的な感性の表出が認められる。《散原精舎詩集》6巻がある。

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世界大百科事典内の陳三立の言及

【中国文学】より

… 清末になると,宋詩の生硬さを意識して学ぼうとする風がおこった。それは鄭珍らに始まるものであるが,代表者は陳三立であって,詩の難解の度は加わった。これに対し,黄遵憲(こうじゆんけん)のように現実の事件を平易に歌おうと試みた詩人もあったが,一時的な成功にすぎない。…

※「陳三立」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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