山川 世界史小辞典 改訂新版 「陳〔南朝〕」の解説
陳〔南朝〕(ちん)
Chen
557~589
南朝最後の王朝。梁(りょう)の軍人陳覇先(ちんはせん)(武帝)が侯景(こうけい)の乱で台頭し,軍閥王僧弁を倒し,敬帝を立てその禅譲を得て即位した。梁末の混乱で四川,江陵を失い,南朝貴族は没落し,寒門(かんもん)の台頭がめだった。宣帝のとき一時北進して北斉を攻めたが,後主のとき北方を統一した隋に攻められ,5代で滅んだ。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報