ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陳維崧」の意味・わかりやすい解説
陳維崧
ちんいすう
Chen Wei-song
[没]康煕21(1682)
中国,清初の文人。江蘇省宜興の人。字,其年。号,迦陵 (かりょう) 。 17歳で諸生となり,54歳で博学鴻詞に推薦され,第1等で及第して翰林院検討となり『明史』の編纂にあたった。諸生のうちから文名が高く,王士禎,施閏章らと交わり,各地を遊歴して詩社を訪れ詩作を続けた。駢文 (べんぶん) では,清初の第一人者でその後の流行のさきがけとなり,詞は蘇軾,辛棄疾の豪放派を宗として陽羨詞派を開き,浙西詞派を率いた朱彝尊 (しゅいそん) と並び称された。2人の詞を合刻した『朱陳村詞』は広く流行して清朝詞壇に大きな影響を与えた。作品はすべて『湖海楼全集』に収められている。
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