朝日日本歴史人物事典 「陶興房」の解説
陶興房
生年:生年不詳
戦国時代の武将。大内氏の家臣で周防(山口県)守護代。三郎,中務少輔,尾張守。道麟,道麒と号す。父は弘護,母は益田兼尭の娘。永正5(1508)年,大内義興に従って上洛。大永2(1522)年以降,義興の命によって安芸(広島県)にしばしば出陣し,同4年には友田興藤を下した。翌5年には安芸から備後(広島県)に出兵し,尼子勢と戦った。天文1(1532)年以降,義興の子義隆から少弐氏討伐のため九州に派遣され,北部九州を転戦,少弐氏を圧倒した。仁義忠孝,文武を兼ね備えた武将であったという。<参考文献>近藤清石『大内氏実録』
(佐伯弘次)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報