デジタル大辞泉 「隈取る」の意味・読み・例文・類語 くま‐ど・る【×隈取る/×暈取る】 [動ラ五(四)]1 陰影や濃淡などで境目をつける。「疲労の色に―・られた顔」2 日本画で、立体感を表すために隈取りをする。3 歌舞伎役者が顔の隈取りをする。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「隈取る」の意味・読み・例文・類語 くま‐ど・る【隈取・暈取】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙① 陰影や濃淡などで境目をつける。また、日本画などで立体感を表わすために、墨や絵の具の濃淡で境目をぼかす。隈を取る。[初出の実例]「雲の色はくまとる墨の移し絵に空涼しき夕立のあめ」(出典:為兼集(鎌倉末‐室町))「黒く隈どられた眼を閉じたまま」(出典:死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)② べに、おしろいなどで、化粧をする。特に、歌舞伎俳優が、顔に隈取りをする。隈を取る。[初出の実例]「とっくと見給ひ、ムム彼が白状の通り猟師ならん。頬(つら)を隈取(クマと)り隠せしは」(出典:浄瑠璃・源平布引滝(1749)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例