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隼人石 はやといし

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世界大百科事典 第2版の解説

はやといし【隼人石】

奈良市法蓮町字大黒ヶ芝にある聖武天皇皇太子那富山(なほやま)墓に所在する石造物。那富山墓は南北9m,東西6mの墓域に方形の墳丘をもつが,その頂上石柵内の四隅に埋められているという。もと7基あり,七疋狐と称したこともあるが,《大和名勝図会》には3石を記述している。一は長さ1.2m,幅0.9m,厚さ0.9mの自然石に像高0.8mの鼠頭裸人立像を刻み,頭上に〈北〉字を置く。二は長さ0.8m,幅0.3m,厚さ0.4mの自然石に像高0.68mの兎頭裸人座像を刻み,頭上に〈東〉字を置く。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

隼人石
はやといし

奈良市奈良阪町の奈保(なほ)山中に存在する伝那富山(なほやま)墓(聖武(しょうむ)天皇皇太子墓)の墳周に樹立されている立石。かつて七石あったと伝えられているが、現在は像容が線刻されている四石が認められる。上部に「北」と刻す鼠頭(そとう)立像(像高0.8メートル)、「東」と刻す兎頭坐像(ととうざぞう)(像高0.68メートル)、そして動物(牛?)坐像(現存高0.75メートル)、同じく動物(犬?)像(現存高0.66メートル)がみられ、四像以上を配置していたことが想定される。これらの奇異な仮面をかぶる獣頭人像より、宮廷に奉仕する隼人の姿を連想して隼人石と慣用されてきている。また狐石(きつねいし)、七疋(ひき)狐ともいわれる。近時、その性格については、十二神像とする説が有力になってきている。[坂詰秀一]

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世界大百科事典内の隼人石の言及

【十二支像】より

…いずれも鎧をまとい,刀を手にする武人の姿に表現され,この点が唐と異なっている。日本では,奈良の那富山墓にある隼人石(はやといし)とよばれる獣首人身の石刻を,十二支像にあてる説がある。一方,鎌倉時代の仏像,十二神将像に十二支の動物をあしらったものがある。…

※「隼人石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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