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雁行形態論
がんこうけいたいろん
1935年に赤松要がその著『我国羊毛工業品の貿易趨勢』のなかで初めて展開したもので,一産業の長期的発展を分析した結果確立された理論。従来の比較生産費説などの静態分析とは異なり,産業革新,技術や生産要素の国際移動,規模経済効果などの要因を導入し,国内産業構造の変化をとらえた動態分析。発展途上国では先進国の工業消費財の輸入 (異質的経済構造) から,輸入消費財の国内生産という輸入代替や資本財輸入が起り,次に消費財産業が輸出財産業へと成長する (同質的経済構造) 。この場合に輸入,国内生産,輸出のそれぞれを時系列的にみると,その順序が雁行形態になっていることに名称の由来がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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