(読み)コ

精選版 日本国語大辞典 「雇」の意味・読み・例文・類語

やとわれやとはれ【雇】

  1. 〘 名詞 〙 人に雇われること。「雇われの身」

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普及版 字通 「雇」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音]
[字訓] やとう

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は(戸)(こ)。〔説文〕四上に「九、農桑の候鳥なり」とし、九雇の名を列している。その説話は、〔左伝、昭十七年〕に少(しようこう)氏鳥官の由来をしるしたものにみえ、鳥トーテムを思わせるものであるが、候鳥(こうちよう)(季節を知る鳥)に用いることからいえば、鳥占(とりうら)に関する伝承であろう。は神戸棚、その前で鳥占を行う意であろう。神示としてその鳥占を受けることを(顧)という。はもとを拝する形。神の顧を拝する意である。

[訓義]
1. ふなしうずら、桑、窃脂(せつし)、鳩の一種。
2. 鳥占の一。雇は候鳥とされるが、神意を問う鳥ともされたのであろう。その神意を拝するを顧といい、神の顧をいう。
3. と通じ、したがう。
4. 賈と通じ、やとう、価をはらう、のち雇用の意に用いる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヤトフ・タヨリ 〔字鏡集〕 タヨリ・ユトリ・ヤトフ

[声系]
〔説文〕に声としてを録する。頁(けつ)は神事に従うときの礼容。鳥占を受けることは、神の顧念を得ることであった。

[語系]
kaは同声。は後出の字。神意をかることをという。のち人力をかることをという。

[熟語]
雇役雇寄・雇山雇借雇租雇値雇兵雇聘・雇募・雇用雇傭
[下接語]
解雇・常雇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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