雨垂拍子(読み)あまだれびょうし

精選版 日本国語大辞典 「雨垂拍子」の意味・読み・例文・類語

あまだれ‐びょうし ‥ビャウシ【雨垂拍子】

〘名〙
① 規則正しく落ちるあまだれの音のように、雅楽謡曲拍子一定間隔で奏でること。謡曲では、地拍子基本と考えられ、実際には変化をつけて奏する。
諺苑(1797)「霤拍手(アマタレヒャウシ)
物事の進みぐあいがとぎれがちで、一定していないこと。
五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉三〇「仕事が雨垂拍子(アマダレビャウシ)になって出来べきものも仕損ふ道理」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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