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雲井調子 くもいぢょうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雲井調子
くもいぢょうし

の調名称。第2弦から陰音階に調弦したもの。第1弦は第5弦と同音または1オクターブ下にとる。普通は平調子の第3・第8弦を半音下げ,第4・第9弦を1音下げて調弦する。したがって, (きん) の弦 (第 13弦) は第8弦とオクターブにはならず,1オクターブよりも半音高いままである。この巾も半音下げ,第8弦と1オクターブにしたものを特に本雲井調子といい,八橋検校作曲の箏組歌『雲井の曲』に用いられたのを初めとする。平調子の第8弦だけを半音下げ,第9弦だけを1音上げたものは,生田流で半雲井調子,山田流で片雲井調子といい,平調子の第8弦を半音下げ,第4・第9弦を1音上げたものは,生田流で四上り半雲井または片雲井,山田流では半雲井調子という。また,雲井調子の第6弦と斗 (第 11弦) とを1音上げたものを生田流では二重雲井,山田流では半岩戸または夕鐘調子というが,その第5弦と第 10弦とを半音下げたものを,生田流で二重雲井,山田流で岩戸調子ということもある。

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デジタル大辞泉の解説

くもい‐ぢょうし〔くもゐデウシ〕【雲井調子】

近世箏曲(そうきょく)で、平調子(ひらぢょうし)とともに最も普通の調子。平調子の第3と第8の弦を半音下げ、第4と第9の弦を1全音上げたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

くもいぢょうし【雲井調子】

俗箏の基本的な調弦法の一種。第13弦(巾(きん))の定め方によって,普通の雲井調子と本雲井調子の2種がある。《糸竹初心集》(1664)に〈又雲井の調べといふ事を此比八橋検校ひき出したり〉と述べており,いわゆる平調子(ひらぢようし)とともに八橋検校(やつはしけんぎよう)の創意になるものといわれる。八橋の13組の箏組歌では《雲井曲》だけが本雲井調子で作られている。本雲井調子は,平調子の三,八,巾の弦を半音下げ,四,九の弦を1音上げたもので,二,七の弦に宮(主音)がある。

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大辞林 第三版の解説

くもいぢょうし【雲井調子】

箏の調弦法の一つ。平調子についで多く用いられる。平調子の三と八が半音下がり、四と九が一音上がる。巾きんも半音下がるものを本雲井調子という。

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世界大百科事典内の雲井調子の言及

【箏】より

…近世箏曲の調弦法は,八橋検校(やつはしけんぎよう)が筑紫箏の調弦を陰音階によるものに改めたといわれている。初めはいわゆる平調子と雲井調子(実際は今日いう本雲井調子)の2種が用いられたが,のちにいろいろな調弦法がくふうされ,現在は多数の調弦法が用いられている。この現象は近代になって調弦法を基本的調弦に整理統合した中国や朝鮮の琴・箏類の場合と逆である。…

※「雲井調子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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