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電子写真 でんししゃしんelectrophotography

翻訳|electrophotography

6件 の用語解説(電子写真の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電子写真
でんししゃしん
electrophotography

半導体の光導電効果と帯電現象を利用した印写技術。その操作過程が従来の化学的・湿式でなく,物理的・乾式であるのが特徴である。感光材料として高抵抗光導電体を金属板あるいは紙などの上に蒸着または塗布したものを用い,この感光板や感光紙をコロナ放電によって一様に帯電させる。

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デジタル大辞泉の解説

でんし‐しゃしん【電子写真】

暗い所では絶縁性であるが明るい所では伝導性をもつセレン酸化亜鉛などを感光体とし、静電気の吸着現象を利用して画像を得る写真法。複写機に応用される。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

電子写真【でんししゃしん】

セレン,酸化亜鉛などの半導体の光伝導性と静電力を利用した写真法。ゼログラフィーエレクトロファックスが代表的。静電写真ともいい,電子的に静電現象を利用した乾式写真の総称。
→関連項目有機半導体

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

でんししゃしん【電子写真 electrophotography】

ゼログラフィーxerography,エレクトロフォトグラフィー,あるいは静電写真ともいう。電子的,かつ静電気現象を利用した乾式の写真方法の総称。絶縁性光導電体層(暗所では高い電気絶縁性,明所では導電性を示す材料)に静電荷を与え,これに光像を照射,光像に対応して静電荷を放電させて静電荷潜像(目に見えない静電荷のパターン)を作り,これに静電荷をもった着色微粉末を静電気力を利用して付着させ現像し可視像を作る。

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大辞林 第三版の解説

でんししゃしん【電子写真】

光電現象や静電気を利用して画像を得る写真方式の総称。代表的なものは、金属や紙などの上に光伝導性物質の薄層を設け、あらかじめ静電気を帯電させて感光化しておき、カメラなどで露光して画像明部の電気を除き静電潜像をつくる。これに反対電荷をもつ着色微粒(トナー)を付着させ、紙に伝写して加熱・定着する。複写機に応用される。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電子写真
でんししゃしん
electrophotography

電子写真は光導電現象と静電気を利用した画像形成法である。エレクトロフォトグラフィー、ゼログラフィーxerographyあるいは電子写真法の発明者の名前をつけてカールソン法ともよぶ。複写機(コピー機)およびコンピュータ出力端末としてのページプリンターや普通紙ファクシミリ、さらに必要なときに必要な部数を印刷するオンデマンド印刷用電子写真印刷機などに広く利用されている。[北村孝司]

電子写真のプロセス

1938年にアメリカのカールソンChester Floyd Carlson(1906―1968)が光導電現象と静電気を用いた電子写真法を発明した。1950年に手動の電子写真複写機が実用化され、1959年に初めて自動の事務用電子写真複写機が発売された。
 電子写真の画像形成プロセスは、コロナ帯電、画像露光、トナー現像、転写、定着およびクリーニングの各ステップから構成されている。
(1)コロナ帯電 コロナ帯電器により感光体表面に均一に電荷を与える。
(2)画像露光 原稿を蛍光灯などの光で照明し、その反射光を感光体に照射する。原稿からの反射光が感光体に照射されると光導電現象により電荷が生成し感光体内を移動して表面の帯電電荷が消失する。このようにして、原稿の白い部分つまり画像部以外のところは帯電がなくなり、画像部のみが帯電している電荷像ができる。
(3)トナー現像 トナーとよぶ着色された微粒子が感光体上の電荷像に接近するとクーロン引力(静電引力)によりトナーが引き寄せられ感光体表面に付着する。感光体表面の電荷が存在するところだけにトナーが付着し、目で見ることができるようになる。
(4)転写 感光体上にできたトナー像を普通紙に移動させる。普通紙をトナー像の上に重ね、紙の裏面からコロナ帯電を行うとトナーは紙表面に転写される。
(5)定着 感光体表面から引き離された紙は定着ローラにて加熱される。定着ローラは高温に加熱されており、トナーに含まれる樹脂が溶融して紙上に固定される。
(6)クリーニング 感光体の表面に残ったトナーが取り除かれる。
 各工程が感光体ドラムの円周上に配置されており、感光体ドラムが1回転することにより、あるいは直径の小さな感光体ドラムの場合では数回転することにより1枚のコピーができあがる。なお、トナーには一般には粉体トナーが使用されるが、液体トナーを用いる機器もある。[北村孝司]

電子写真プリンター

電子写真は複写機のほかにコンピュータで作成した文書や画像のハードコピーをつくる電子写真プリンターに使用されている。プリンターではコンピュータからの電気信号により半導体レーザーあるいは発光ダイオードの光を変化させ、その光を感光体に照射する。その後、トナー現像および紙への転写が行われハードコピーを得ることができる。[北村孝司]

カラー電子写真

コピーは単色が主であるがフルカラー化も行われている。カラー電子写真はカラー印刷と同様に、画像を赤(レッド)、緑(グリーン)、青(ブルー)の三原色に色分解したのち画像処理および信号変換を行い、赤色潜像をシアン、緑色潜像をマゼンタ、青色潜像をイエローのトナーで可視画像化する。さらに3色のトナーにブラックのトナーを加えて4色のトナー像を重ね合わせてフルカラーコピーをつくる。[北村孝司]

電子写真の特徴

電子写真は画像品質が高く、出力スピードが早いという特徴を有する。画像の精細度は解像度で示され、慣用的であるが1インチ当りに形成するドット数(単位はdpi=dot per inch)で表す。現在の電子写真プリンターでは、600dpiが標準的であり、ドット1個の大きさは目で確認できないほど小さい。また、文字や画像のエッジはスムージング処理により解像度が高められ、画像品質の向上が図られている。[北村孝司]
『電子写真学会編『電子写真技術の基礎と応用』(1986・コロナ社) ▽電子写真学会編『続電子写真技術の基礎と応用』(1996・コロナ社) ▽日本写真学会・日本画像学会合同出版委員会編『ファインイメージングとハードコピー』(1999・コロナ社) ▽高橋恭介・北村孝司監修『ディジタルハードコピー技術と材料――最新の電子写真技術とその材料』(1999・シーエムシー) ▽面谷信監修『トナーおよびトナー材料の最新技術』(2000・シーエムシー) ▽日本画像学会編、平倉浩治・川本広行監修『電子写真――プロセスとシミュレーション』(2008・東京電機大学出版局)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の電子写真の言及

【写真】より

…このような写真においてはレンズを備えたカメラは必ずしも適さず,直接的な記録も行われる。また感光材料については広く一般に使われるハロゲン化銀乳剤を塗布したフィルムのほか,複写に用いるジアゾ感光紙(ジアゾタイプ),電子写真の光伝導性材料あるいは写真製版に用いる感光性樹脂もある。これらの材料を含めて画像形成過程を考えると,現像の過程が種々多様であり,得られる画像の形,色も種々あることがわかる。…

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