コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

電撃療法 デンゲキリョウホウ

3件 の用語解説(電撃療法の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

でんげき‐りょうほう〔‐レウハフ〕【電撃療法】

特殊療法の一。統合失調症・鬱病などを治療するために、頭部に電流を流して人工的に一時的な意識喪失・痙攣(けいれん)を起こさせるもの。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電撃療法
でんげきりょうほう
electroconvulsive therapyelectroshock therapy

電気ショック療法、電気けいれん療法ともいい、精神科疾患の治療として用いられる特殊な身体療法である。1938年イタリアのツェルレッティU. Cerletti(1877―1963)とビニーL. Bini(1908―64)により創始された。頭部、通常は両側の前側頭部(こめかみ)に直径2~3センチメートルの電極を当て、1~3秒間通電すると、てんかん大発作と同様のけいれんが誘発される。
 当初は主として統合失調症(精神分裂病)の治療に用いられたが、のちに自殺念慮や焦燥感の強い重症うつ病に著しい効果を示すため有用とされた。この治療による治癒機転は十分解明されていないが、けいれんを引き起こす脳の過程になんらかの神経伝達物質の変化がおこるとされている。記銘力障害は必至であるが一過性で、通常1か月以内には回復する。注意して行えば安全な治療法といえる。高齢あるいは身体疾患を合併している場合には、けいれんを避けるため、麻酔医の管理のもとで筋弛緩(しかん)薬を併用して行う無けいれん電撃療法(無けいれん性電撃療法)がある。現在は、限られた必要時にだけ行われる。[井上令一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

電撃療法の関連キーワード昏迷自閉ショック療法精神療法破瓜病ハロペリドールブロイラーロボトミー統合失調症と広汎性発達障害

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone