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電気治療 でんきちりょう

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大辞林 第三版の解説

でんきちりょう【電気治療】

物理療法の一。電流を直接人体に通じ生体反応を起こして治療効果をあげる療法の総称。電気の周波数により低周波療法・高周波療法(ディアテルミー)に大別する。疼痛・痙攣けいれんの鎮静、筋肉や知覚麻痺の回復などを目的とする。電気療法。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電気治療
でんきちりょう

電気的エネルギーを生体に加えて、疾病を治療する方法をいう。電流を生体に流す場合、人体の皮膚に接する電流の出入部を導子という。このうち、治療を目的とする導子を関導子または治療導子、電流を流すのに必要なもう一つの導子を不関導子と称している。一般に不関導子は関導子の数倍の大きさのものが用いられる。また、皮膚の電気抵抗を少なくし、かつ通電密度を平均化するため、導子となる金属部分と皮膚との間には電流の流れやすい水が介される。この場合、直接水を用いることもある(電気四(し)槽浴)が、通常は食塩水あるいは水道水などで湿潤にしたガーゼや綿などが用いられる(低周波治療器)。低周波治療器のなかには、鍼(はり)を電極として身体内に挿入して治療鍼とすることもある。また、電界を用いる場合には絶縁物でよいため、金属導子の周りをゴムなどで絶縁したものが用いられる(高周波治療器)。なお、なかには電球のように照射するものもある(極超短波治療器)。
 電気治療に用いられる電気エネルギーを周波数のうえからみると、平流、低周波、短波、超短波、極超短波の順に多くなる。平流は血液循環の促進やイオン導入の目的で用いられ、低周波は刺激あるいは鎮痛の目的で用いられる。短波以上の周波数帯は、いわゆる高周波療法であり、その温熱作用が利用される。平流や低周波治療は陽極と陰極の区別のある直流が多く用いられるが、最近は、二相性の交流も用いられる。通電しうる電流の限界は一般に1平方センチメートル当り0.5~1.0ミリアンペアを限度とする。したがって、大きい電流を通電したいときは、当然大きい導子を用いなければならない。治療に用いられる電流は日本では数ミリアンペアから多くても20ミリアンペアくらいまでで、鍼電極ではマイクロアンペアの単位となる。[玉川鐵雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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