ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気力学」の意味・わかりやすい解説
電気力学
でんきりきがく
electrodynamics
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…この成果は,M.ファラデーによる電磁誘導の法則の発見とともにJ.C.マクスウェルの電磁理論形成への道を開いた。アンペールは電磁理論をニュートンの力学の方法に従って組み立てようとしたのであり,彼自身は自分の理論に対して電気力学の名を与えている。アンペールの法則【田中 国昭】。…
… エルステッド,アラゴーに続いてA.M.アンペールが,電流の通っている導線が互いに力を及ぼすことを発見し,次いで,この力の大きさを表す式を導くことに成功した。アンペールは,電流や磁石の間に働く力を遠隔力とみなし,この力を電流や磁石の配置から計算するための法則を見いだして,この力の表式とニュートンの運動方程式とを使って,種々の磁石の示す現象を論ずるという構想をたて,これを〈電気力学〉と名付けた。このころになると,電気現象と磁気現象との関連はいよいよ明らかとなり,以前のように電気学と磁気学とを別々にとりあげることはできなくなった。…
※「電気力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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