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電磁気学 でんじきがく electromagnetics

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電磁気学
でんじきがく
electromagnetics

電気および磁気に関する現象を扱う物理学の部門。電荷と磁荷とが相対的に静止しているときには互いにまったく影響を及ぼし合わないので電気現象と磁気現象とはまったく無関係と考えられていた。しかし 1820年 H.C.エルステッドは電流がそばに置かれた磁針に力を及ぼす作用,つまり電流の磁気作用を発見し,それ以来,電気と磁気とは互いに関連して研究されるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

でんじき‐がく【電磁気学】

電気的、磁気的現象や、それらの相互作用を研究する物理学の一部門。

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百科事典マイペディアの解説

電磁気学【でんじきがく】

電気・磁気現象全般を研究する物理学の基礎部門。初め電気学と磁気学は別の学問だったが,電流の磁気作用(エルステッド,1820年)と電磁誘導ファラデー,1831年)の発見から両者が統合され,ファラデーの場の考えをマクスウェルが数式化して電磁気学の体系を確立した。
→関連項目電気電磁流体力学

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世界大百科事典 第2版の解説

でんじきがく【電磁気学 electromagnetics】

物理学の一分野で,電気磁気現象を対象とする。力学とともに古典物理学の中心的位置を占める。1860年代にJ.C.マクスウェルにより完成された。電磁気学の中心問題は,電荷や電流が空間に分布しているとき,それらの間にいかなる力が働くかということであるが,それを記述するのに,近接作用の観点から,電場および磁場の概念を用いるところに電磁気学の大きな特徴がある。ニュートン万有引力の法則では,離れた場所にある二つの物体の間で力が直接働くという遠隔作用の観点がとられる。

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大辞林 第三版の解説

でんじきがく【電磁気学】

電気的・磁気的現象全般について研究する物理学の一部門。静電気学・静磁気学・電気力学などを含む。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電磁気学
でんじきがく
electromagnetism

電気現象、磁気現象に関する諸法則の体系を電磁気学という。光学はこの体系に含まれる。
 電磁気学の歴史は古く、その現象の発見は古代にさかのぼることができる。電気現象は、摩擦したこはくが糸屑(いとくず)などを吸い付けることとして、一方、磁気現象は、磁石が鉄片を吸い付けたり、南北をさしたりすることとして、認識されていた。18世紀末、帯電体間の力、磁極間の力に関するクーロンの法則が発見された。しかし、当時は、電気現象と磁気現象とはまったく別の現象だと考えられていたし、光学も独自の道を歩んでいた。また万有引力に対する当時主流だった考え方の影響で、電磁的な相互作用も遠隔作用であると考えられていた。1799年ボルタによって電池が発明されて電流が容易に得られるようになり、1820年にはエルステッドが電流の磁気作用を発見した。続いて1831年ファラデーが磁気から電流が得られること、すなわち電磁誘導を発見し、ここに至って電気学と磁気学とが統一への道を歩み出した。またファラデーは、電気的および磁気的相互作用の概念として、当時主流だった遠隔作用にかわって近接作用を考え出した。マクスウェルの方程式は、ファラデーの近接作用の考えを数学的に表現したものということができる。そして1864年マクスウェルによって電磁場の基礎方程式が提出され、この統一がなされた。この方程式の波動解が光の性質をすべて説明することもまもなくわかり、光学も含めて、電磁気学の体系が誕生した。しかしマクスウェルの方程式だけでは電磁気学の諸法則のすべてを導くことはできない。物質中の電磁気現象には、量子効果と統計性が深くかかわってくるし、真空中の電磁場の諸法則のなかでさえ、その導出において、かならずしも自明とはいえない仮定が用いられている場合がある。また、一つの電荷が自分自身のつくる電磁場と相互作用する効果は説明されていない。
 その後、運動物体中の電磁場に関する研究から特殊相対論が生まれた。また物質と電磁場との相互作用の研究から量子論が生まれた。さらに応用分野として、電気光学、電子工学、エレクトロニクスなどが生まれた。今日、電磁気学は、力学とともに、自然科学すべての基礎をなしている。電磁気学の発展と応用は人類の文明史上にもっとも画期的な進歩をもたらした。
 なお、時間変化する電磁場を取り扱う場合には、電磁気学はとくに電気力学ともよばれる。[安岡弘志]

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