電気版(読み)デンキバン

デジタル大辞泉 「電気版」の意味・読み・例文・類語

でんき‐ばん【電気版】

電気鋳造によって複製した印刷用の版。精度が高いことから紙幣切手など有価証券の印刷に用いる。電気銅版。電鋳版

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「電気版」の意味・読み・例文・類語

でんき‐ばん【電気版】

  1. 〘 名詞 〙 電気鋳造によって複製した印刷用の版。原版を損うことなく複製でき、精度もよいところから紙幣、株券、切手の印刷版製作に利用される。電気銅版。電鋳版。電胎版。電版。
    1. [初出の実例]「製文堂 〈略〉電気版、鉛版、活字を製作す」(出典:風俗画報‐二二八号(1901)元数寄屋町)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気版」の意味・わかりやすい解説

電気版
でんきばん

電胎版」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の電気版の言及

【製版】より

…また,活字の原版から紙型をとり,これに鉛合金を流し込んで作る鉛版も機械的製版であり,原版からプラスチック型をとり,さらにこの型からプラスチック版やゴム版を作るのも機械的方法である。日本ではあまり行われないが,原版から電型(鉛,蠟,プラスチックなどで原版から型取りした凹凸反対になっている型)をとり,電気分解を利用して電型の上に金属を電着させて作る電鋳版(電気版,電胎版ともいう)も機械的な製版方法といえる。
[写真的方法による製版]
 いわゆる写真製版photomechanical processと呼ばれているもので,活版とその複製版を除いてほとんどがこの方法によっている。…

※「電気版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android