鉛版(読み)えんばん

百科事典マイペディア「鉛版」の解説

鉛版【えんばん】

印刷に用いられる版の一種で,大量印刷による版の磨滅にそなえて作られる活字組版の複製。ステレオタイプステロ版)とも。紙型を鋳型に入れ,溶融した合金を注入して鋳造する。鉛版合金は活字と同じく鉛とスズとアンチモンの合金。平台印刷機では平らに鋳造した平鉛版が,輪転印刷機では円筒形の丸鉛版が用いられる。
→関連項目CTSステレオタイプ凸版

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精選版 日本国語大辞典「鉛版」の解説

えん‐ばん【鉛版】

〘名〙 活版からとった紙型に鉛の合金を流し込んで作った印刷版。ステロタイプ。
※改正増補和英語林集成(1886)「Emban エンバン 鉛版。Emban(エンバン)ニ トル」

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世界大百科事典 第2版「鉛版」の解説

えんばん【鉛版】

活字組版の複製を鉛合金で作ったもの。活字組版(活字と線画凸版あるいは写真版を組み込んだもの)は,大量に印刷すると磨滅するから同じ版を多数作っておくと便利である。英語ではステレオタイプstereotypeといい,同型の版の意味で,日本でも俗にステロまたはステロ版ともいって,ごく少部数の活版印刷物を除いて,この複製版を利用することが多い。原版(活字組版)に紙型用紙を圧して作った紙型に,320℃くらいに加熱し溶融した鉛合金を流し込んで冷却固化したものを,印刷機にかけるのに便利な形に仕上げる。

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