電気牧柵(読み)デンキボクサク(その他表記)electric fence

改訂新版 世界大百科事典 「電気牧柵」の意味・わかりやすい解説

電気牧柵 (でんきぼくさく)
electric fence

家畜の運動場や放牧場などの周囲支柱を立てて電線を張り,電牧器から高圧電流を流しておき,その場所から家畜の脱出を防ぐようにした柵。まれにはイノシシなどの防除柵としても使用する。電牧器にはパルス型(断続通電式)と容量型(連続通電式)とがあり,前者は電流を断続するため危険が少なく,しかも電圧が高いため遠距離でもショックが強く,漏電にも強いので,現在はこの型のものが多く使用されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気牧柵」の意味・わかりやすい解説

電気牧柵
でんきぼくさく

家畜を放牧管理する際に用いられる施設の一つ。放牧地の周囲に鉄線を張りめぐらし,電源一端をこの鉄線 (牧柵線) に,他の一端を地中に接続して,牧柵線に触れると動物体と地中を通る電気回路が形成され,電流が流れる仕組みになっている。この電気的衝撃によって,家畜が柵外へ脱出するのを防ごうというもの。施設費がそれほどかからず,柵の移動や取除きが容易にでき,放牧を実施するうえで非常に便利であるため,広く用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む