コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

電気集塵 でんきしゅうじんelectrostatic precipitation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気集塵
でんきしゅうじん
electrostatic precipitation

電気の作用を利用した集塵操作を一般に電気集塵といい,工業的には,ガス中の微粒子をコロナ放電によって荷電させ,高圧電界による静電気の力で電極に微粒子を集める電気集塵装置が広く用いられている。その原理は,平板な導体の集塵極と細い導体の放電極を対向させ,集塵極に正,放電極に負の極を接続し,直流高電圧を加えると,放電極の表面の電界は強力になる。この両極間にガスを流すと放電極表面付近でコロナ放電が起り,これによって両極間の大部分は負の電荷で充満され,ここを通る粒子は負に帯電して集塵極に集るわけである。この方式は 1906年に F.G.コットレルによって発明されたので,その名をとってコットレル集塵装置ともいわれる。この装置は,静電気力によるためガスの圧力損失が少く,高い集塵能力をもつが,設備費が高くつく。 (→集塵装置 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

でんきしゅうじん【電気集塵 electrostatic precipitation】

集塵方法の一種で,粉塵を含む気流をコロナ放電が発生している電極間を通して粒子に電荷を与え,その粒子が電界によって集塵電極へと移動する現象を利用して気体中の粉塵を付着分離する方法。電気集塵は,この装置の発明者であるアメリカのコットレルFrederick Gardner Cottrell(1877‐1948)の名を付して,一般にコットレル集塵Cottrell precipitationとも呼ばれている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の電気集塵の言及

【静電気】より

…静電気応用の大部分は静電気力の利用が占めている。すなわち,工場の排煙や室内空気中の微粒子をコロナ放電を利用して荷電させ,クーロン力で除去する電気集塵,同じ原理で液体や粉体の塗料や農薬を対象に塗着する静電塗装,静電農薬散布がある。短繊維を用いるとあらかじめのりを塗った布や金属の表面に繊維を垂直に植毛でき(静電植毛),また導体と絶縁物などの分離も可能である(静電選別)。…

※「電気集塵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

電気集塵の関連キーワード関越トンネル鯨井恒太郎汽力発電火力発電接触法高炉硫酸

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

電気集塵の関連情報