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電炉メーカー

共同通信ニュース用語解説 「電炉メーカー」の解説

電炉メーカー

鉄くずであるスクラップを、電気で加熱して溶かし、鋼材として加工する鉄鋼メーカー。建設用の資材などに使われる普通鋼割合が多い。石炭を燃やすなどして粗鋼をつくる高炉に比べ、工場規模が小さい。特殊鋼も含めた電炉でつくられる粗鋼は、全体の生産量の2割強。業界団体によると、鉄筋コンクリートの芯材として使われる鉄筋棒鋼は、電炉でつくられたものが97%を占めるという。スクラップを利用するため、メーカーは各地に点在している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電炉メーカー」の意味・わかりやすい解説

電炉メーカー
でんろメーカー
electric furnace maker

電気炉と圧延設備をもち,鉄屑を主原料として電気炉で製鋼し,これを使用して鋼材を生産する企業。資本規模の割合に小さなものが多く,また小型棒鋼,中小形鋼を生産しているところが大半であり,小型棒鋼の生産では大きな比率を占めている。また電炉は性能の点からいって,特殊鋼の製造に適しているため,多くの特殊鋼メーカーがこの企業形態に属している。原料に銑鉄をほとんど用いず,大半を鉄屑の使用ですませるため (→鉄鋼スクラップ ) ,一貫メーカー (高炉メーカー) との連携は薄く,平炉メーカーとは様相が異なっている。

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