粗鋼(読み)そこう(英語表記)blister steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

粗鋼
そこう
blister steel

製鋼炉で製造されるすべての鋼をいい,圧延用鋼塊,鍛造用鋼塊,鋳鋼を含めたものの総称。鉄鋼の生産高を示すバロメーターとして世界各国で使われている統計用語である。なお,1990年の主要国の粗鋼生産量は7億 7000万tで,ソ連1億 5393万t,アメリカ 8866万t,中国 6724万t。日本の粗鋼生産量は1億 1171万tで,用途別では圧延用1億 1027万t (98%) ,鍛造用 65万 4000t (0.58%) ,鋳鋼用 78万 6000t (0.7%) となっている。

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デジタル大辞泉の解説

そ‐こう〔‐カウ〕【粗鋼】

圧延・鍛造などの加工をしてない、製造したままの鋼。この生産量は一国の工業力を測る指標となる。

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大辞林 第三版の解説

そこう【粗鋼】

製鋼炉から得られたままの、圧延や鍛造などの加工工程に回る前の鋼。鉄鋼生産高や経済評価の基準に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粗鋼
そこう
crude steel

精錬を終え、凝固させうる溶鋼。普通鋼、特殊鋼の造塊、連続鋳造用の鋼および鋳鍛鋼用の鋼の総称。科学的に明確な定義はなく、したがって科学的な呼称ではない。鉄鋼生産高の統計、比較、あるいは各種原料、副原料、耐火物、燃料などの原単位算出の基準や経済評価の基準に用いる。世界の粗鋼生産高は2000年には約8.5億トンであったが、その後、中国、インドをはじめとする新興工業国の需要の急拡大、生産設備の増強により、生産量も急拡大し、2008年には13.26億トンになっている。[井口泰孝]

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精選版 日本国語大辞典の解説

そ‐こう ‥カウ【粗鋼】

〘名〙 圧延、鍛造(たんぞう)などの加工を受けていない、製鋼炉で製造されたままの鋼。
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉III「銑鉄と粗鋼の生産量の激増は」

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世界大百科事典内の粗鋼の言及

【鉄鋼業】より

…展性や延性があるので圧延・鍛造が容易であり,鋳物にすることも可能である。近代鉄鋼業の生産工程は,高炉(溶鉱炉)による銑鉄生産,転炉または平炉による粗鋼生産および各種圧延機械による普通圧延鋼材の3工程を基本としている。3工程を同一工場内において連続作業する企業を銑鋼一貫経営(銑鋼一貫メーカー)という。…

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