フランスの女流小説家コレットの中編小説。1923年発表。17歳になろうとしている少年フィリップは夏休みにブルターニュの海岸で美しい夫人に誘惑されて、性の目覚めを経験する。子供のころから彼と兄妹のように仲よくしている一つ年下のバンカは、嫉妬(しっと)によって、彼に対する愛を初めて意識し、彼に体を与えてしまう。フィリップは早く大人になりたかった自分の欲望の犠牲になったバンカをみて、妙に身にしみる悔恨を覚える。輝かしい自然の下のエロティシズムと官能の喜び、そのあとに続く魂の傷跡のうずきと哀愁は、まさにコレット文学の精髄である。
[新庄嘉章]
『『青い麦』(堀口大学訳・新潮文庫/新庄嘉章訳・講談社文庫)』
新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...