フランスの女流小説家コレットの中編小説。1923年発表。17歳になろうとしている少年フィリップは夏休みにブルターニュの海岸で美しい夫人に誘惑されて、性の目覚めを経験する。子供のころから彼と兄妹のように仲よくしている一つ年下のバンカは、嫉妬(しっと)によって、彼に対する愛を初めて意識し、彼に体を与えてしまう。フィリップは早く大人になりたかった自分の欲望の犠牲になったバンカをみて、妙に身にしみる悔恨を覚える。輝かしい自然の下のエロティシズムと官能の喜び、そのあとに続く魂の傷跡のうずきと哀愁は、まさにコレット文学の精髄である。
[新庄嘉章]
『『青い麦』(堀口大学訳・新潮文庫/新庄嘉章訳・講談社文庫)』
二十四節気の一つで,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) として四季の中央におかれた中気。元来,春分は太陰太陽暦の2月中 (2月後半) のことで,太陽の黄経が0°に達した日 (太陽暦の3月 2...