青ひげ(読み)あおひげ(その他表記)La Barbe Bleue

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青ひげ」の意味・わかりやすい解説

青ひげ
あおひげ
La Barbe Bleue

フランスのシャルル・ペローの『がちょうおばさんの話』(1697)に収められている話に代表される昔話。大金持ちだが、ひげが青いため人に恐れられている男が、金持ちの末娘を妻に迎える。やがて夫は旅に出ることになり、妻にすべての部屋の鍵(かぎ)を渡すが、奥の小部屋だけはあけることを禁じる。留守中、妻が好奇心にかられてその戸をあけると、数人の女の死体がぶら下がり、床は血で覆われている。妻が思わず鍵を落とすと、鍵についた血はけっしてとれない。帰宅した夫に責められ、殺されることになるが、祈りの時間だけ待ってもらい、姉に、塔に上って兄たちのくるのを見張ってもらう。猶予の時間が切れ、あわやというときに兄2人が到着して青ひげを倒す。妻は夫の全財産をもらって裕福になる。当時ヨーロッパに広く知られていた妻殺しを題材にした民謡からヒントを得て、ペローがおとぎ話にしたものと考えられている。現在では口伝えの昔話として、各地で記録されている。

[小澤俊夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青ひげ」の意味・わかりやすい解説

青ひげ
あおひげ
Barbe-bleue

フランスの詩人 C.ペロー民間伝承に基づく『童話集』 (1697) に出てくる殺人鬼。6人の妻を殺し,7人目の妻にその罪を発見される。ブルターニュ伝説では,15世紀の軍人ジル・ド・レーがそのモデルといわれる。転じて「青ひげ」は,保険金などを目当てに妻を殺す男をさす。 J.オッフェンバックオペラにもなっている。

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