デジタル大辞泉
「青む」の意味・読み・例文・類語
あお・む〔あをむ〕【青む】
[動マ五(四)]
1 青くなる。また、緑色を呈する。草木が青々と茂る。
「月は明るかった。深く射しこんで畳が冷たく―・むようであった」〈康成・雪国〉
2 顔色が青白くなる。青ざめる。
「いといたく痩せ痩せに―・みて」〈源・若菜下〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あお・むあをむ【青】
- [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
- ① 青くなる。青みを呈する。草木などが青く茂る。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
- [初出の実例]「おのづから垣根の草もあをむなり霜の下にも春や近づく〈伏見院〉」(出典:風雅和歌集(1346‐49頃)冬・八九一)
- ② 顔色が青ざめる。血の気が引く。
- [初出の実例]「すこしあをみ給へれど、いとあてにけだかく、さすがににほひやかにおはします」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
- [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 青くする。青く染める。
- [初出の実例]「Auome, uru, eta(アヲムル)。すなわち、アヲイデニ スル〈訳〉野菜などをざっとゆでる。青色に染める。シモ(九州方言)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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