青井古墳群(読み)あおいこふんぐん

日本歴史地名大系 「青井古墳群」の解説

青井古墳群
あおいこふんぐん

[現在地名]豊浦町大字涌田後地 青井

ひびき灘に面した青井半島にある現存六基の古墳の総称採石などのために荒らされていたこの古墳群は、昭和五三年(一九七八)に発掘調査が行われ、現地に復元・保存されている(「青井古墳群」一九七八年)

青井半島は、響灘に東から突き出た標高二四メートル余の花崗岩丘陵で、南北の基部を、川棚かわたな川と吉永よしなが川が運んだ砂堆で挟まれ、東には丘陵が連なり、周辺は海浜岩礁で、可耕地のない土地である。

六基の古墳は、いずれも横穴式石室を内部主体とし、うち四基には墳丘が残っていた。この古墳群を特徴づけるものは墳丘で、頂上にある第二号墳の墳丘は地山を台状に削り出した上に墳丘を盛り上げた二段築成で、その平面形は長径一〇メートル、短径七メートルの長円形である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android