精選版 日本国語大辞典 「青磁色」の意味・読み・例文・類語 せいじ‐いろ【青磁色】 〘 名詞 〙 青磁のような色。澄んだ青緑色、または淡青色。[初出の実例]「大抵辺鄙の町は、木製の屋多し、白鉛漆粉(ペンキ)を塗り、或は青磁色に塗る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「青磁色」の解説 せいじいろ【青磁色】 色名の一つ。JISの色彩規格では「やわらかい青みの緑」としている。一般に、青磁のような青みがかった淡い緑色のこと。青磁とは土や上薬に鉄分を含み、それが焼かれて還元され表面が青みがかった淡い緑色になる磁器をさす。中国の宋代に完成された。日本の宮廷では秘色ひそくと呼んで珍重したという。日本で初めて焼かれたのは江戸時代初期の有田焼。また、青磁の焼き物は古くから日本に伝わっていたが、色名として使われるようになるのは近代と考えられている。青磁のもっている存在感が色名に反映して、独特のイメージを生み出した。衣類のほか、電気製品や日用品などに幅広く用いられる。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報