青糸毛(読み)あおいとげ

精選版 日本国語大辞典 「青糸毛」の意味・読み・例文・類語

あお‐いとげあを‥【青糸毛】

  1. 〘 名詞 〙 糸毛車の一つ。屋形の上を青色絹糸で葺いて全体を覆い、先端を垂らして装飾としたもの。皇后中宮、東宮、准后摂政関白の乗用とされた。
    1. [初出の実例]「伝聞、東宮自鳥羽南殿啓同田中殿、先例召禅閤之貞信公青糸毛今度被院之青糸毛云々」(出典:台記‐久寿二年(1155)一〇月五日)

青糸毛の補助注記

青糸は檳榔(びんろう)の葉を細かくさいて、糸のようにし、青く染めたものともいわれ、中世になると檳榔毛との混同を生じている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 伝聞 名詞 実例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む