准后(読み)ジュゴウ

デジタル大辞泉 「准后」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐ごう【准后】

准三后じゅさんごう」の略。→准三宮じゅさんぐう

じゅん‐こう【准后】

じゅごう(准后)

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精選版 日本国語大辞典 「准后」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐ごう【准后】

  1. 〘 名詞 〙じゅさんごう(准三后)」の略。
    1. [初出の実例]「白河院女御、号承香殿女御、准后人也」(出典中右記‐長承元年(1132)八月三〇日)

准后の補助注記

日葡辞書」には「Iugo」とあるが、「Iugô」の誤りか。


じゅん‐ごう【准后】

  1. 〘 名詞 〙じゅさんぐう(准三宮)
    1. [初出の実例]「この珠、准后へまゐらせて給はるべし」(出典:古今著聞集(1254)二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「准后」の意味・わかりやすい解説

准后
じゅごう

太皇太后皇太后皇后三后(さんこう)(三宮(さんぐう))に准ずる待遇を与えられた者の称。准三宮(じゅさんぐう)ともいう。初めは経済的な優遇を目的としたが、のちには名目的な称号にとどまった。871年(貞観13)清和(せいわ)天皇の外祖父藤原良房(よしふさ)を初例とし、皇族、女御(にょうご)、摂政(せっしょう)、関白大臣らに与えられたが、その後、皇后や女院になる前段階として後宮婦人に与える例が多くなり、廷臣も有名な北畠親房(きたばたけちかふさ)など数例を除けばほぼ摂関に限られた。

橋本義彦

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旺文社日本史事典 三訂版 「准后」の解説

准后
じゅごう

親王諸王・摂政・大臣・女御などを特に優遇するために与えた称号
准三后」の略。871年清和天皇が藤原良房に与えたのを初めとする。三后に準ずるの意で,最初年官・年爵も与えられたが,のちには名のみの優遇となる。

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改訂新版 世界大百科事典 「准后」の意味・わかりやすい解説

准后 (じゅごう)

准三宮(じゅさんぐう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「准后」の意味・わかりやすい解説

准后
じゅごう

准三宮」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の准后の言及

【准三宮】より

…太皇太后,皇太后,皇后の三宮に准ずる待遇を与えられた人を准三宮,あるいは准后(じゆごう)という。871年(貞観13)太政大臣藤原良房が,多年の功績により,三宮に准じて年官を与えられたのが初例で,以後皇族,女御,摂政,関白,大臣などに准三宮を与えられた例が多い。…

※「准后」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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